8. 盲目な想い


前日談(log):

 1/8夜、迷宮にいってしまった暁ゆかりを取り戻すために海法紀光・S43・クレール・白石裕・是空とおる・風野緋璃(敬称略)による広島ゲームが行われた。この部隊にはなぜかペンギンも同行していた。

 一行が溶岩等に苦しみながらも迷宮を踏破するうちに、見慣れないI=D――量産型シープホーンが現れる。交戦中、取り逃してしまったシープホーンの一部隊を追って、ペンギンは一人姿を消す。後を追おうとした風野の移動はペンギンに拒絶され、後は是空さんに託すことになる。

 ペンギン・是空さんが向かった先は迷宮の更に奥。彼らは無事シープホーンを撃退し、ヴィクトリーたちと合流する。戦闘音を聞きつけ、更に奥に行こうとするヴィクトリー。行った先で、ポチ王女たちとマリー4――ペンギンの昔の相棒である絶技使いのアンドロイド――に対面する。

 銃を抜きあうマリー4とペンギン。だがここでヴィクトリーがマリー4をかばったため、ペンギンとヴィクトリーが倒れる。ヴィクトリーに同行していた鋸山Bが二人の治療を行い、ペンギンもかろうじて命をつなぎとめた。

イベント種類
ミニイベント 試練(強制選択)
参加者
0300054:風野緋璃
招待ACE
ハードボイルドペンギン
登場ACE
今日子、トラオ・テンダーブルー
ゲーム日時
2008/01/09 10:00〜11:00

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芝村:宰相府の前にいる。
緋璃:ペンギンと待ち合わせたりしているんでしょうか?
芝村:いや、ペンギンは昨日大怪我おってね
緋璃:そりゃまだ治ってないですよね
芝村:生死判定中だよ。
緋璃:えーー
治療判定はぎりぎり成功*1したのにっ
緋璃:ってことは宰相府で誰かが治療中ってあたりですか?
芝村:そうね。
芝村:トラオが治療しているだろう
芝村:どうする?
緋璃:ペンギン居るとこいきます
緋璃:お見舞い*2に何か持っていこうとか考える余裕なく駆けつけるかと
芝村:はい。今日子*3が扉の前にいる。
両手を広げている。
緋璃:「何ですか?」
芝村:今日子は貴方をにらんでいる
今日子:「立ち入り禁止」
緋璃:「理由は?」
緋璃:強行突破したらさすがに負けるよなー。いくら宰相府とはいえ、隠し通路とかないですよね?(笑
今日子:「まだ治療中」
芝村:隠し通路などはない
緋璃:「じゃ、手伝います」
緋璃:ちなみにヴィクトリーは既に元気なんですか?*4
芝村:分らない>ヴィクトリー
今日子:「じゃあ、そこの扉を守って」
緋璃:「それが何かの役に立つの?」
今日子:「……」
緋璃:窓はありますよね。何階ですか?
>この部屋
今日子:「あの人は貴方をきらっています」
芝村:二階だ
緋璃:「私は、彼が直接言ってくれた言葉しか信じない」
今日子:「喋れるようになったらきくといい」
今日子:「でも、今日は駄目」
緋璃:「治療だけが理由なら、退けない」
今日子:「そうやって怪我させたんでしょ?」
緋璃:「違うっ」
芝村:今日子はふふんと言って笑った。
今日子:「いつもいつも。いつもいつも」
芝村:扉が開いた。
トラオが出てきたよ。
芝村:左右を見ている
緋璃:「どう?」>トラオ*5
トラオ:「大丈夫だよ」
緋璃:「良かった……。会える?」
トラオ:「無理だと思うよ」
トラオ:「だっていないもの」
緋璃:「…………ばかー!*6
 行き先、分かる?」
トラオ:「男の友情だからね。秘密」
芝村:今日子は消えた。
緋璃:「うー(くすん) でも、ありがとう。毎回*7治療ばっかりでごめんね」
緋璃:まずは部屋の中入って様子みたいと思います*8
芝村:ええ。誰もいないね。
窓は開いている。
緋璃:痕跡とかあるわけないですよね
芝村:あれば今日子が先に捕まえてると思うよ
緋璃:窓から降りてそこらへん探し回りながら、通信機で知り合いの秘書官に連絡取ります。
怪我してるペンギンか見慣れない人の目撃情報があったらまわしてほしい、と
芝村:怪我してるペンギンも見慣れない人もいないようだね。宰相府の屋敷の中にはいない
緋璃:宰相府って天領の中ですよね
芝村:ええ
トラオは少し笑うと、歩いていった。
緋璃:うーん
緋璃:行ったことあるのがデート区画くらいなんで、そっちの方に急いでいきながら是空さん、海法さんに通信で心当たりないか聞きます
芝村:聞いた相手が悪かったな
二人からはてんでばらばらな場所の指示があった
緋璃:げふー
芝村:どうする?
今ここで終了させてもいい
緋璃:んー、デート区画まず探してみます
芝村:当然誰もいなかった。
緋璃:ですよねー
緋璃:宰相府に天領の監視網とかなんかないですか
芝村:早期終了の予感
あるよ。
芝村:トラオが遠くで、ベンチに座って休憩している。
緋璃:じゃ、つきやまさんか南天さんあたりに後でおごるからっ、といってその辺の調査頼み込みます
緋璃:私はトラオの方いってみます
芝村:貴方はトラオのところに来た。
トラオは片方の耳になにかつけている。
緋璃:トランシーバか何かですか?
芝村:恐らくは
小さく、爆発の音が聞こえている。
緋璃:いきなり奪ってみます
芝村:トラオは優しく笑っている。
トラオは予想していたようだ。よけた。
トラオ:「そんなんじゃペンギンに近づくのは難しいと思うよ。お嬢さん」
緋璃:「難しかろうがやるの。私が、そう決めた」
トラオ:「それじゃ駄目だよ。なにもうまくいかない」
緋璃:「礼を失してるのはごめんなさい。でも、会いたいの。時間がない」
芝村:トラオは微笑んだ。微笑むタイミングが、彼の師にひどく似ている。
緋璃:「だって、待っていたらいつまでたっても変わらない。きっと」
トラオ:「逢いたいなら考えなきゃ」
トラオ:「ペンギンは怪我してる」
トラオ:「分るかな」
緋璃:「あまり動けるはずはない、と?」
緋璃:「……怪我してても無茶して動きそうだよなぁ(悩」
トラオ:「今日子ちゃんもお嬢さんも、ペンギンのことを考えてない」
トラオ:「窓をあけているのはブラフだよ。以上、ヒント終わり」
緋璃:「ありがとっ」
トラオ:「でも、どうせうまく行かないよ」
緋璃:「……それは思ってても言っちゃダメー!」
緋璃:部屋の中までまずは戻ってみますが、隠れる場所とかもないですよね?
芝村:ロッカーはあるね。
芝村:もう開いている。
芝村:ペンギンは煙草を吸っている。
緋璃:がっくり肩をおとしてちょっと涙目になります
緋璃:「やっと、逢えた」
ペンギン:「何の話だ」
緋璃:「えーと、私が間抜けだって話です、多分」
芝村:ペンギンは笑って煙草を吸っている。
ペンギン:「ま、20分くらいは遅いな」*9
緋璃:「うぅー」
ペンギン:「上出来だ」
緋璃:「元気そうでよかった」
ペンギン:「やせ我慢だ」
緋璃:「ならちゃんと休むー! ロッカーでかくれんぼとかしないでっ」
ペンギン:「煙草を吸いたかっただけだ」
緋璃:「ロッカーはタバコをすうところじゃないです……」
「ってー、逐一突っ込んでるとまた時間がっ」
ペンギン:「全員がいなくなる時を見計らっていた」
緋璃:「――なんで是空さんなら良くて、私じゃダメだったんですか?」
ペンギン:「何の話だ?」
緋璃:「昨日。46F。置いてきぼり」
ペンギン:是空は役に立つ」
芝村:嘘だと思った。
緋璃:「そりゃ私はまだ、是空さんと同等とは言えないけどっ。是空さんより役に立つ部分*10だってありますっ」
緋璃:「ね、逃げないで」近づきながら
ペンギン:「逃げてはいない」
緋璃:「嘘」
芝村:ペンギンは煙草を消した。
ペンギンはボールを取り出した。
緋璃:「人型を見せるのがそんなに嫌? 外見なんてどうでもいいじゃない。
私が好きになったのは、貴方というそういう心を持った人」
ボールって何でしょうか?
芝村:煙幕だ。
緋璃:抱きつきます*11
芝村:爆発して煙が出た。
芝村:ペンギンが人型になった
緋璃:抱きついたままキスします
芝村:残念。キスできなかった。
芝村:貴方は意識が遠くなる。
ペンギン:「逃げるんじゃない。狩りにいくんだ」

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評価変動
+0 +0

累計評価値:

 ハードボイルドペンギン +4 +4

 滋賀小助 +2 +2

 是空とおる +1 +1

*1:鋸山Bの治療判定は中間成功、ペンギンの分の治療を緋璃が振りなおしたところ、ダイスの出目は50。これ以上1でも出目が大きければ失敗だった。

*2:花でも準備しようかと思ったが、絵面的におかしくない&意味のある花言葉を持つものを咄嗟に思いつけなかった。

*3:予想通りの障害その1。言い合いしながらも今日子を迂回するルートをひたすら考えていた。ある意味酷い対応。

*4:ヴィクトリーの助力を頼むことも考えたが、保留。

*5:ここから完全に今日子を無視する。だから嫌われるんだろうなと思いつつ、当初の目的を最優先。

*6:最近すっかり口癖になったorz

*7:お見合いの時もトラオには世話になっていた

*8:言い訳じみているが一応この時点でペンギンが部屋の中にいることを疑っていた。調査不足。

*9:この時点で、最初に病室に入ってから20分くらい経過していた

*10:ex.計算とか事務処理(笑)

*11:このまま逃げられることを警戒、とりあえず捕まえた